DISCOGS 2020年 年間レポート(マーケットプレイスとデータベースまとめ)

私たち全人類にとって、去年は大変なチャレンジを強いられた1年でした。 2020年の初めに誰が世界的なCOVID-19のパンデミック、そして中小企業に与えるインパクトを予測することができたでしょうか。しかし、今回の年間レポートにおいては、未だDiscogsコミュニティは活発で、音楽に対し熱心であることを証明しています。Discogsにとって去年は多くの音楽ファンに支えられた1年でした。大変な1年でしたが、2020年にDiscogsは沢山の記録を打ち立てました。今回は去年1年間のトレンド、統計、音楽販売状況について詳しくご説明したいと思います。

2020年、Discogsマーケットプレイスの総注文数は884万5,534件で、前年比で35.78%増加、そして合計1,629万197枚の音楽商品が世界中で販売され、前年比40.12%増加となりました。

2020年に販売された最も人気のある音楽フォーマットはヴァイナル・レコードでした。1,196万1,998枚のレコードが取引され、2019年から40.75%増加しました。また、CDも前年比で37.18%増加し、344万1,769枚のCDが取引されたました。カセットの需要も引き続き増加しており、合計28万2,798本が取引され、2019年に比べて33.33%増加しました。

また、Discogsユーザーにとっては自身の音楽コレクションの整理、カタログ化についても非常に忙しかった1年だったようです。なんと1億4,018万9,018件のリリースがユーザーのコレクションに追加され、2019年から41.02%増加しました。また、Discogsの新規ユーザー数は122万9,384人で、2019年と比較して20.32%増加しています。

今回の総括レポートでは、以下の項目をレポートしています。

  • 最も人気のフォーマット(売り上げ別)
  • データベース投稿数(フォーマット別)
  • 2019年と比較した2020年の総注文数
  • 最も高額で取引されたアイテム
  • ベストセラー・レコード
  • 今年最もコレクションされた新旧譜、そしてマスター・リリース

また、最もコレクション、取引されたリリースについては、Discogsで最も人気のある5つのジャンル(ロック、エレクトロニック、ポップ、ジャズ、ファンク/ソウル)のカテゴリーに分けてレポートしています。この5つジャンルは、ユーザーによってコレクションに追加されたリリースの81.24%を占めています。

DISCOGS 2020年 年間レポートのハイライト

  • Discogs上で販売されたアイテム数は40.12%増、 総注文数は35.78%増(前年比)
  • フォーマット別 取り引き総枚数 – レコード: 11,96万1,998枚 (前年比 40.75% 増)、 CD: 344万1,769枚 (前年比 37.18%% 増)、 カセットテープ: 28万2,798本 (前年比 33.33%増)
  • 新たに150万8,345件のリリースがDiscogsのデータベースに投稿、前年比で16.28%増。 レコードに関する投稿は54万2,983件で、全体の35.99%を占める。
  • 最もコレクションされた上位3位は、ピンク・フロイド「 The Dark Side of the Moon」、 ザ・ビートルズ「 Abbey Road」と「 Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Bandで、2019年と同じ結果。
  • 2020年に取引された最も高額なレコードは、スカラマンガ・シルクの「Choose Your Weapon」で、30,000英ポンド(約443万円)で取り引き。同レコードは、Discogsで取引された中で最も高額なレコードとなった。

Discogs用語集

  • データベース: Discogsの核となる音楽データベース。Discogsユーザーによる新たなページが投稿され、ユーザーの皆さんによってデータベスが構築されています。音楽のフィジカル・メディアを世界で最も多くアーカイブするデータベースです。
  • マーケットプレイス: 世界の音楽販売者と購入者を繋ぐ、音楽マーケットプレイス。データーベースを基にマーケットプレイスが構築されているので、購入者は簡単に欲しい音楽を検索することができ、販売者の方は簡単に出品することができます。
  • コミュニティ: Discogsのコミュニティは、新たなリリースを投稿するコントリビューター(投稿者)、セラー(販売者)、コレクターから成り立っています。Discogsユーザーは、データベースへの投稿、マーケットプレイでの売買、またはオンラインでの音楽コレクションの管理をすることが可能です。
  • ジャンル: Discogs上、または今回のレポートで使用されるジャンルはデータベースのガイドラインで定義されています。
  • リリース:「リリース」とはオーディオ・音楽商品を指す広義的な用語ですが、これは音楽商品をカタログ化するDiscogsでは基本的な用語となります。音楽作品は1970年にはレコードやカセット・テープ、90年代は主にCD、2000年代にデジタル・ダウンロードとして利用可能になりましたが、Discogs上ではそれぞれフォーマットが個別の一つのリリースとして登録されています。
  • マスターリリース: マスターリリースとは、複数のフォーマットでリリースされた音楽作品を一つのページにまとめたものです。(音楽作品の基本的な情報も掲載しています。)
  • Catalog (カタログ): カタログとは、初めて発売されて18ヶ月以上が経過したリリースを表す用語です。(旧譜)

最も人気のフォーマット(売り上げ別)

2020年、音楽ファンはDiscogsマーケットプレイスで他のどのフォーマットよりも多くのレコードを購入し、その購入枚数は前年よりも大幅に増加しています。また、CDとカセット・テープの売上も増加し、依然として主要フィジカル・メディアが好調であることを示しています。

 

2020 end of year report sales by format updated

データベース投稿数(フォーマット別)

データベースは、Discogsの心臓部と言えます。このデータベースは献身的な投稿者の方の努力によって新旧の音楽リリースが投稿され、構築されています。Discogsのコミュニティはレコード・コレクターが多く存在するため、投稿者の方は必然的にレコード・リリースに関する詳細をデータベースに投稿するという傾向が見られます。

2020 end of year report database submissions by format

 

2020年の総注文数(前年との比較)

ここまでの情報を見て多くの方がお気づきだと思いますが、2020年の決定的なトレンドは「2019年からの大幅に増加」であり、これにはDiscogsマーケットプレイス上での注文数にも当てはまります。 2020年、注文総数は前年より35.75%増加し、合計で880万件を超えました(正確には884万5,534件)。これは約1,600万もの音楽商品が世界中のファンの元に送られたということになります。

2020 end of year report total orders 2020-2019

2020年 最もコレクションされたリリース(新譜)

2020年に最もコレクションされた新譜のTop 3 は、なんと2020年以前に発売された楽曲の再リリースでした。トム・ペティジョイ・ディヴィジョンザ・ホワイト・ストライプスのレコードは、ファンにとって待ち望んでいた再発だったようです。そして、残りの4位と5位には、ラン・ザ・ジュエルズとアイドルズのレコードのカラー・バリエーションがランクインしました。*Discogsのコレクション機能を利用してコレクション登録されたレコードの総枚数を基準にしています。

2020年 ベスト・セラーレコード

このカテゴリーは、Discogsマーケットプレイスを通じて、最も購入されたレコードについてです。ここでも、2020年以前に発売された楽曲の再発が上位を占めています。1位に輝いたのは、サード・マン・レコード限定で発売され、瞬く間にレア・アイテムと化したビリー・アイリッシュのライブ盤の再発、そして、2位は日本が誇る稀代のヒップホップ・プロデューサー、ヌジャベスの2005年に発売されたアルバムの再発でした。更に3位のレコードはもっと古いリリースの再発で、1972年に発売されたデイビッド・ボウイのジギー・スターダストの180g盤で、2016年にリマスター、リリースされたものでした。残りのレコードをTop 50のチャートにして紹介していますので、チェックしてみてください。

2020年 最も高額で取り引きされたレコード

Discogsマーケットプレイの商品の多くはリーズナブルな値段で販売されていますが、中にはとんでもない価格で取引されるレコードが存在します。元々のリリース量が少ない、または現存するコピーが少ないなど、様々な理由がありますが、時と共にその価値は増す傾向にあります。特にDiscogsではその傾向が近年、顕著に現れているように感じます。2020年に最高額で取引されたレコードは、Discogs史上最も高額で取り引きされたレコードとなりました。*取引額は、取引された時点の米ドルに換算されています。

2020年 最もコレクションされたマスターリリース

上記の用語集でも説明したように「マスターリリース」とは、複数のフォーマットでリリースされた楽曲を一つのページにマスターとしてまとめたものです。個々のフォーマットでなく、マスターリリースに注目することでどの楽曲(アルバム)が、真のクラシックなのか見えてくるはずです。2020年に最もコレクションされたのは、お馴染みの以下の5枚のアルバムでした。

2020年 最もコレクションされたリリース(旧譜)

カタログ・リリースとは、初めて発売されて18ヶ月以上が経過した、いわゆる旧譜のことを指しています。ということで、このチャートはDiscogsコミュニティがコレクションしている旧作レコードとなりますが、デヴィッド・ボウイのジギー・スターダストのような古典ロックから、ケンドリック・ラマーの「Good Kid, M.A.A.d City」ような近年クラシックとなったレコードがランクインしています。*Discogsのコレクション機能を利用してコレクション登録されたレコードの総枚数を基準にしています。

ジャンル別 詳細

より包括的に年間トレンドを分析するために、2020年のレポートからより細かくジャンル別にデータをご紹介することにしました。データベース上、最も人気のある5つのジャンルロックポップエレクトロニックジャズファンク/ソウル)の、ベスト・セラー・レコードと最もコレクションされたレコードの内訳を以下にご紹介します。


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