レコード・クリーニング・ガイド

世界で最も愛され、そしてその手入れの難しさで知られる音楽フォーマット、ヴァイナル・レコード。その特徴の一つとして、ほこりや汚れを引き付け易い傾向があります。前の晩には新品で輝いていたレコードが、きちんと手入れ、保管をしていないと、次の日には摩擦や汚れによってダメージを受けていることがあるかもしれません。また、ホコリを被ったレコードを久しぶりに引っ張り出してきた際に、深刻なダメージを目にするかもしれません。特に、これまで一度も適切にクリーニングされたことが無いものであれば。。。指紋、ホコリ、静電気、キズ、これら全ては望まれないノイズを生む原因となります。「パチッ」「ジリジリ」と言うレコード特有のノイズは程度によっては愛らしいサウンドとして聞こえるかもしれませんが、それが頻繁に聞こえてくると、聞くに耐えられなくなるかもしれません。また、そのような原因で、レコードの盤面がダメージを受け、レコードの価値が下がってしまう可能性もあります。そんな悲劇を生まない為に、今回はレコードを簡単にクリーニングする方法をご紹介します。

 

(YouTubeの設定から日本語字幕が利用可能です。)

レコードのクリーニング・ステップ

  1. レコード専用ブラシを使って、ホコリや静電気を取り除く
  2. 目に見える傷や汚れを確認する
  3. クリーニング液を問題のある箇所に吹き付ける
  4. レコードの溝に沿って、適切な布でクリーニング液を拭き取る
  5. 安全にレコードを保管

 


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1. 専用ブラシを利用して、ホコリや静電気を取り除く

床にモップをかける前にゴミやホコリをホウキで掃きますよね。それと同じように、クリーニング液でヨゴレを拭き取る前に、レコードに付着しているホコリや静電気をブラシを利用して取り除きます。十分な幅、そして柔らかい毛先を持ったレコード専用のブラシを使って、レコードの盤面を傷つけないようにホコリを取り除きましょう。ブラシの先を盤面に軽く当てる程度で十分です。レコード・クリニーング専用のブラシは沢山販売されていますが、今回は信頼できるオーディオ・ブランド、オーディオ・テクニカのAT6013aを使用しました。


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2. 目に見える傷や汚れを確認する

盤面に変色、汚れ、指紋の跡がないか確認します。ここでポイントなのは、穏やかで適度に明るいライトの下で目視することです。あまり暗いと汚れやキズが確認できません。汚れなどの問題がある箇所には少しの忍耐と情熱が必要です。もしかすると盤面全体がひどく汚れ、全体をゴシゴシ拭き取らないといけない状況かもしれません。そんなときは、石鹸水(ぬるま湯程度)で盤面を洗い流し、乾燥させた後にステップ1から始めると良いでしょう。


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3. クリーニング液を問題のある箇所に吹き付ける

頑固そうな汚れや問題がある箇所を見つけたら、その箇所にクリーニング液をスプレイしましょう。この時、クリーニング液がセンター・ラベルにかからないように注意しましょう。クリーング液によって、ラベルが変色してしまう可能性があります。

お勧めのクリーニング液: 沢山のレコード・コレクターによって、どのクリーニング液がベストか、または避けた方が良いのかよく議論されています。VIP社のクリーニング液以前ご紹介した米国議会図書館が御用達の混合溶液、単純な石鹸水など、様々なものがありますが、今回はイギリスで製造されているNear Mintレコード・クリーナーを使用しました。レコード専用クリーニング液を使用した方法と自作可能なクリーニング方法の違いについては、以前のブログでご紹介しているので、そちらもチェックしてみてください。


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4. レコードの溝に沿って拭きとる

クリーニング液をレコードに吹きつけたら、マイクロ・ファイバーなどの目が細く、柔らかい布で、適度に圧をかけながらレコードに溝の沿うようにして円を描きながら、クリニーング液を拭き取りましょう。適度に圧をかけることで、しつこい汚れも拭き取ることが出来るはずです。ステップ3でもお伝えしましたが、くれぐれもラベル面に触らないように気をつけてください。クリーニング液の種類によってはラベルが変色、劣化してしまいます。


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5. 適切にレコードを保管

レコードが完全に乾燥した後、盤面に指紋が着かないようにレコードを持ちながら内袋にレコードを収納し、さらにジャケットへと収めます。指紋を付けないようにレコードを持つ為には、レコードの外縁とラベル面にのみ手を添え、溝がある盤面に触らないように持つのがコツです。そして、今後レコードに問題が起きないように湿気や熱が少ない場所に保管しましょう。(湿気が多いとジャケットや盤面にカビが生え、暑くなる場所ではレコードが反ってしまう可能性があります。)


今回使用した製品

もし、沢山のレコードをクリーニングされたいという場合は、今回の動画でご紹介したOkki Nokkiのようなレコード・クリーニング専用マシーンの購入を検討されるのも良いかもしれません。レコードをクリニーングする時間をかなり節約できるはずです。決してお安い値段とは言えませんが、レコードのコンディションがアップグレードされるとなれば、そう高くないのではないでしょうか。特にレコードの販売を考えていらっしゃる方には、商品をプロフェッショナルにクリーニングでき、お客さんに自信を持って販売することができると思います。


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