こんにちは、みなさん!最近、カセット・ストア・デイ 2020の開催日も発表されたということで、今回はカセット・テープについてお届けしたいと思います。Discogsマーケットプレイスでのカセット・テープの売り上げは、過去数年に渡り着々と伸び続け、その勢いには目を見張るものがあります。昨年2019年にはDiscogsコミュニティの皆さんによって、なんと5万本以上のカセット・テープが新たに登録されました。正に、その勢いを表している数字だと思います。
カセット・テープのリリースは他のメディアに比べて少量生産されることが多く、時として高額とで取引されています。(事実、テープでしか聴けない音源も多数ありますよね。)そこで今回は、2019年に取引された高額カセット・テープ Top 100をお届けしたいと思います!
早速ですが、昨年1位に輝いたアイテムは32本のテープが詰め込まれた怪しいブラック・ボックスです。これはイギリスのエクペリメンタル・ロックやエレクトロニカ・ミュージックを扱うレーベル、United Diariesgが発売した全ての音源をコンプリートしたボックスセットなのですが、何と50セットしか生産されなかったそうです。過去に3セット程、Discogs上で取引されましたが、いづれも20万円以上で取引されています。正真正銘のコレクターズ・アイテムですね。
今回のTop 100のチャートで他に目立ったものというと、アンダーグラウンド・ラップのテープですね。ヒップホップの成り立ちにおいて、カセット・テープは非常に重要な役割を果たした音楽メディアなので根強い人気がありますね。昨年は、非常にレアなMC JakeのEP、ラップ・グループ Onyx の創立者の一人 BIG DSソロ作、カリフォルニアのラップ・デュオのD.O.Aのアルバムなどが、なんと全て5万円以上で取引されています!
そして、日本の音楽も昨年のトレンドの一つのようです。山下達郎、細野晴臣など、昨今のシティポップ・ブームを代表するアーティストがランクインしています。このトレンドは、未だに根強いジャンルの一つであるヴェイパーウェイブの影響からかもしれませんね。こんな作品もランクインしています。
もちろん、ザ・ビートルズ、 ザ・オフスプリング、マリリン・マンソンやアバ などのビッグネームのレア作品も今回のチャートには多くランクインしています。
カセット・テープの売り上げはDiscogs全体の取引額の5%程ですが、冒頭でも述べたようにこの音楽メディアは未だ健在で、その証拠に2019年に根強いテープ・ファンによって20万本以上のカセットがDiscogsで取引されました。うーん、愛ですね。カセット・テープは性質上、非常にセンシティブな音楽メディアでもあるので、愛を持ってケアしてくあげてください!
それでは、残りの作品をチェックしてみましょう!