ヘンリー・ロリンズが同じタイトルのレコードを何枚も集める理由とは?

今回は、ヘンリー・ロリンズが同タイトルのレコードを複数枚、収集する理由について話してくれました。同じレコードを複数枚と言っても全く同じプレスのものを収集するのではなく、同タイトルの異なる国、時期にプレスされたものを収集し、どのプレスがベストなクオリティを持っているのかを探し出すためです。みなさんが今後レコードを購入する際のヒント、楽しみになるかもしれません。

ヘンリー・ロリンズ: 誰かのレコード・コレクションを見れば、その人が見えてくると言っても過言ではないと思うんだ。その人のコレクションの独自性、または欠けているものを通して、その人物像が浮かび上がってくる。もし僕が、何も知らない別人として、僕のレコード・ルームに踏み込んだとしたら、きっと「この人のレコード への執着は異常だな。。。」と思うに違いない。

あえてここでは名前を出さないけど、ファースト・ウェーブ(初期)のパンク・ロックのレコードは、1970年台後半から今に至るまで僕を魅了し続けているんだ。好きなバンドがあれば、そのバンドがリリースされた全ての地域のプレス、テスト・プレスまたはアセテート盤まで、全てのプレッシングが欲しくなってしまう。ラベル面のコピーのわずかな違い、各国毎のプロダクション・スタイル、ミス、マトリックス情報のような、ちょっとした違いを見つけることが非常に興味深いんだ。

多くの人にとってこの手の話は非常に退屈なものだとわかっているんだけど、こういった情報や僕の長年のレコード・ディギンについては、僕のブック・シリーズ「Stay Fanatic !!!」にまとめているよ。プレスの品質について言うと、少なくとも僕が探している類のレコードは、ドイツとイギリスのプレスが、ベストなクオリティを持っているように感じる。他の地域のプレスでは、中・低音域が抜けてしまっているような気がする。恐らく、レコード会社の人はリスナーにとってトゥー・マッチ、または不安定な音に聞こえると思ったのかもしれないね。

他に言及すべき点があるとすれば、数年前にレコードがブームになって復活した際、多くのタイトルが再発されたんだけど、急ピッチで再発されたためか音質が落ちてしまうことが多かったね。ブームに急いで飛び乗った為、再発に対して常にマスター・テープが使用される訳ではなく、楽曲の本来のサウンドが大きく損なわれてしまった。どこのレーベルとは言わないけど、(少なくとも一回は)CDをマスターとして使っていたところもあったよ。些細なことかもしれないけど、レコードのアート・ワーク(ジャケット)のクオリティも失われている気がする。オリジナル盤のジャケットをスキャンして、再発されているものもよく見かけたね。

なぜこんな話を持ち出したのかというと、ここ最近では、なるべくマスターを見つける努力がされ、(マスターを使用した)再発のサウンド・クオリティが非常に良くなってきているからなんだ。ジャケットについても同じことが言えるね。オリジナルのアートワークを使用する努力がされている。オリジナル盤に高額を支払うことができない人達にとって、手ごろな値段で良い音質のレコード・リスニングが体験できて、良い機会だと思うよ。より多くのレコードがオリジナルのマスターを使用し、できれば細心の注意を払って書かれたライナー・ノーツが付属し、そして(未発表音源や別テイクの)数曲を追加して再発され、より多くの人がレコードを楽しむことが僕の理想だね。音楽は人を存在させるもので、それは時として大変なことだけど、僕にとっては素晴らしいことだね。

1つのタイトルを20枚以上所有することを弁護できる目ぼしい理由が他に見当たらないし、見つける必要もないんだけど。そうは言っても、僕はすべてのコピーをプレイしているよ。金曜日の夜に、南アフリカ盤のイギーポップ「The Idiot」を聞くのも悪くないプランだと思うね。きっと何か面白いことが見つかるはずだから!


Keep Digging

Want to join the Discogs Community of music lovers?
Sign up for an account and subscribe to our newsletters for music articles, contests, limited-edition vinyl, and more.
––––
Return to Discogs Blog

Why leave a comment when you can join a conversation?

Comments are not available for this post, but the forum is a great place to share your thoughts and exchange ideas with the Discogs Community.

Join the conversation, or start a new thread in the Discogs forum.

You can learn more about why we’re no longer hosting comments on our blog in this post.

×